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彼がヒットするキッカケとなった代表作の「PPAP」という曲があります。

正直、見た目はヘンテコだし、曲も音楽もとにかくヘンテコ。そして長さはたったの1分と、ことごとく常識破りな曲です。

でも、一度聞いたら耳から離れない独特の中毒性があり、、事実、一時YouTubeの再生回数で日本人初の世界1位をとったり、米国ビルボードのヒットチャートに、松田聖子以来26年ぶりにランクインするなど、とんでもなくヒットしました。

本人は否定していますが、このピコ太郎を演じているのは、元々10年以上前に「底ぬけAIR-LINE」というトリオで活動していたうちの一人「古坂大魔王」さんです。

彼は当時から「ボキャブラ天国」「爆笑オンエアバトル」などのテレビ番組に出るなど、活躍していた実力派のお笑い芸人でした。

その後彼らは解散したのですが、、古坂大魔王さんは、当時からすごくビジョナリーな人で、13年前「マネーの虎」という番組に出演し、「お笑いと音楽の融合で世界を驚かせたい。だから、ロンドンでメジャーデビューをしたい。」と熱く語っていました。

彼が持っていた明確なビジョン。そして、その実現のために13年も努力をし続けたこと。

これは”ピコ太郎”が売れた1つの理由だといえます。

でも、、その裏側にはもっと大きな要素があると思っています。それは、、


”セオリー”です。(セオリーというのは、効果があると実証された理論や、自然界のある側面について、十分な裏付けがある説明という意味があるようです。)


これは、ピコ太郎が「PPAP」のヒットの秘訣について聞かれたインタビューで、その理由について答えていた記事を読んでいた時に感じたことなのですが、以下にその一部を抜粋してご紹介します。


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■曲が1分しかない理由
約1分という長さも良かったんだと思います。一般的に曲といえば5分ほどありますよね。ただ濃厚な1分間で盛り上がって終わる曲があってもいいんじゃないかと。Twitterにアップ可能な動画の上限時間も140秒だったりしますしね。


グラミー賞も受賞している、米国のヒップホップグループ、ブラック・アイド・ピーズのウィル・アイ・アムさんが数年前のインタビューで、「今後の曲はよりシンプルに、より音階もなく、1分ぐらいになるんじゃないか」と言っていたのが、頭のどこかに残っていたのかもしれません。実際のところは、1分くらいの長さの曲しか作れないというのもあったりはするんですけど(笑)。


■ミュージカルの手法を活用
実はミュージカルなどで使われる、盛り上がる部分ではBGMを流さない、「ブレイク」というテクニックを使っています。最後の「ペンパイナッポーアッポーペン」がオチというかサビなので、それを強調して聴かせるために、直前で音を止めているんです。相川七瀬さんの曲『夢見る少女じゃいられない』と同じ方式と言えば分かりやすいですかね(笑)。

■緊張と緩和
また冒頭に、かわいらしい子どもの声で「ピ、ピコ、ピコ、ピコ太郎」と入れてあるのですが、あれにはお笑いの要素である、「緊張と緩和」の意味合いがあって。見た目の怖い僕からいきなり曲を始めるのではなく、子どもの声で1度聴く人たちを「緩和」させておいて、その後に流れる曲をより際立たせる効果を狙っています。

■「L」の発音について
「ペンパイナッポーアポーペン」は英語圏の方からすると、「L」が多く入っていて、発音が意外と難しいらしいんですね。外国の方に「子どもはあれを覚えて言いたくなるんだよ」と言われました。最近では、トランプ米国次期大統領の5歳の孫娘さんが、「カバー動画」を上げていて驚きました。
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日経エンタテインメント!「ピコ太郎が語る『PPAP』誕生秘話 長さ1分の理由」より引用:

いかがでしょうか?彼はおそらく、謙虚な方なので、かなり謙遜して語っていますが、ヘンテコに聞こえる曲やリズムの中にも、全て効果実証済みのセオリーがあり、それを分析し、一つ一つ忠実に取り入れていたことがわかります。

実際、その証拠に、彼は過去にあった芸人ブームが起きた際、周りの芸人たちが売れたお金で車を買ったり遊びに走る中、彼は「音ネタ」をレベルアップさせようと、パソコンやシンセサイザー、音楽ソフトに何百万も費やして、一人黙々と研究をしていたそうです…


一発屋で終わらない本当の理由

もしあなたがビジネス・マーケティングにおいて、どんなことが、なぜ効果が出るのか?というセオリーをたくさん学びたいなら、、
日々そのようなことが自然と考えられるようになる
”セオリー思考”を鍛えたいなら、、


こちらのプログラムがオススメです・・・

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そうです!

I have a pen〜♪
I have an apple〜♪
でお馴染みのピコ太郎さんですね!

最近あまりテレビで見かけないので、もしや一発屋芸人になってしまった?


と思ったら、全くそんなことはありませんでした!


『PPAP』以降も、新しい曲を発表すれば、4日ほどで400万再生を突破したり・・・

今年の夏には2つのロックフェスに登場し大好評・・・

さらに、ピコ太郎のキャラがアニメ化されるなど、現在も幅広いジャンルで活躍されています。


以前発売された、ある雑誌のコラムには・・・

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“ピコ太郎は過去に例がないほど、世界中でヒットしている。
アメリカ、アジア、ヨーロッパだけでなく、インドやアフリカのウガンダでもYouTubeの

再生回数で1位を取っている。世界各国から「ぜひ来てくれ!」という仕事のオファーが
あり、「多分ピコ太郎はもう一生仕事に困らないだろう」”

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このようなニュアンスのことを、ピコ太郎の所属する「エイベックス」のCEO 松浦さんが
書いていました。


その言葉の通り、現在でも大活躍をしているピコ太郎さんですが・・・

なぜ彼がここまで売れたのか、不思議に思いませんか?

“前例がないほど売れている”(しかも世界的に。)そんな風に言われたら、マーケターとして放っておくわけにはいきません。その理由を追求しなければと思い、自分なりに分析してみたところ・・

”ピコ太郎”が他の一発屋の芸人との違いを生み出していると思われる、、決定的なポイントを見つけることができました。


もちろんこれは、お笑いだけにとどまらず、ビジネスにも共通する成功法則で、起業して
10年以上続くほんの一握りの起業家と、その他の一発屋で消える起業家を左右する違いでもあります。

それでは、1つずつ解説していきますね。


『PPAP』に隠された秘密…


セオリー通りの完璧なネーミング


また、このインタビューには出てきませんでしたが、、中毒性を生み出す要素として、その「ネーミング」にも秘密があるのではないかと、僕は思っています。

なぜなら、、詳しくは僕が過去に書いた
「一度聞いたら忘れられない「商品名」の作り方」という記事の中で紹介していますが、、この「PPAP」「ペンパイナッポーアッポーペン」というネーミングには、人間の記憶に張り付いて離れない「音」のセオリーがしっかりと使われています。

簡単に記事の内容を要約すると、、記憶に張り付くネーミングを作るコツは「韻を踏む」ことで、①頭韻:各単語の頭を同じ音にする。②脚韻:各単語のお尻を同じ音にする。この両方が揃うのは記憶に残りやすい、ベストなネーミングといえます。(例:①「コカ・コーラ」頭の「コカ」の母音は「お」で、「コーラ」の頭の母音も「お」なので、一致しています。②また、「コカ」のお尻の母音は「あ」で、「コーラ」のお尻の母音も「あ」なので、一致しています。つまり「コカ・コーラ」は①と②どちらの韻も踏んでいる完璧なネーミングということになります。)

そして、「PPAP(ピーピーエーピー)」では、頭のピーと、最後のピーがどちらも揃っています。そして、「ペンパイナッポーアッポーペン」は、頭のペンと、最後のペンがどちらも揃っていて、かつ、パイナッポーアッポーも、頭のパイナッポーと、最後のアッポーがどちらも揃っているという、人間の脳にとっては、記憶に張り付く理想的な音になっているのです。

正直、ここまで古坂大魔王さんが意識されていたかはわかりませんが、13年前からずっと夢を叶えようと努力してきた彼なら、狙ってやっていたんじゃないかなと、思います…

長期的に売れ続ける芸人と一発屋で消える芸人の違い


ちなみに、お笑いに関して言うと、2011年に引退した大物芸人:島田 紳助さんも同じようなことを言っています。「お笑い」というのは、どうも生まれ持ったセンスや才能が大事なんじゃないかと思いがちな分野ですが、彼はそれを完全に覆し「紳助竜介」というコンビで、長きにわたってお笑いの世界で成功し続けた芸人の一人です。

島田 紳助さんが若手芸人たちを前に、お笑いで成功するにはどうすればいいか?ということを語った「神竜の研究」という講義の映像があります。そこで彼が語っていたのは、まさに”セオリー”の話。

彼は漫才を始めたとき、まず最初に、お笑いの「教科書」を作ろうと思ったそうです。そこで、自分が一番面白いと思う漫才師を選んで、その人の全ての漫才を紙に書き起こして分析し、いったい何が違うのか?ということを、毎晩寝る前に考えていたそうです。

そこで彼が発見したのは、ネタの8割以上が同じパターンだったということ。そして、そのセオリーを書き起こした教科書を作り、その教科書通りにやってくれる相方を探し、半年間はひたすらそのセオリーだけをやり続けたそうです。その結果、コンビ結成4ヶ月で漫才コンテストの決勝に進むなど、すぐに頭角を表しました。

このように島田 紳助は、若手時代にウケる”セオリー”をしっかりと分析して自分のものにしていたため、その後時代が変わっても、長期的に売れ続けることができました。

その一方で、一発屋で消える多くの芸人にはそれがありません。「なんとなーくウケた!」で、お金が入って来て遊んでいたら、流行の波が終わりウケなくなる…でも、ネタがウケた背景にあるセオリーがわかっていないから次なるネタが作れない…「なんでウケないんだ!」と、苦しみながら消えていく…たいていこのようなパターンになってしまうのは、その裏側にあるセオリーを分析していないからなのです。


いきなりですが、、

あなたはこの方を覚えているでしょうか?

公式HPより転載:

ビジネスとセオリーの関係


そして、冒頭でも言った通り、これはビジネスでも全く同じです。このレポートを読んでくれている意識の高い方、普段から本を読む習慣のある勉強熱心な方は違うと思いますが、、そもそもほとんどの起業家は”セオリー”を学ぼうとさえしません。その結果、国税庁の統計にあるように、新しく開業する60%のビジネスはわずか1年以内に倒産し、5年以内には80%のビジネスが倒産…と、独立をしてから一度もヒットを出すことなく消えていきます。

もしくは、運よく商品やサービスがヒットして軌道に乗ったとしても、、その背景にあるセオリーをしっかりと分析して理解していなければ、いずれ必ず売れなくなる時は来ます。そしてその時に、なぜ売れないかがわからず、ヒットを繰り返せず「こんなはずじゃなかった!」と、もがき苦しむ…そんな悲惨な状態になってしまいます。

以前、「ファウンダーズクラブ」のインタビューで、10年以上黒字のビジネスを続けることができた弊社ダイレクト出版代表の小川と、中谷さんの対談を流しましたが、、小川は社内に向けたメールの中で、ビジネスにおいて”セオリー”を分析する重要性を常に語っています。

事実、このセオリーを分析し、明確にしているからこそ、、1つの成功を起点に事業を拡張することができるようになります。(今、弊社の事業部は、新規事業を入れると7つ〜8つありますが、売っているものは違えど、どれも全く同じセオリーに基づいて組み立てられています。)

”セオリー”を明確にしていますか?

そして、リッチ・シェフレンも”「概念を知ることで、戦術の使い方は100倍上手くなる。」”ということをいつも言っていて、「マーケティングとは何か?」という言葉の定義だったり、「なぜこのマーケティング手法は売れるのか?」といった”セオリー”を分析して明らかにすることに、かなりの時間を割いています。

その結果、リッチは3つの全く異なる業種のビジネスにチャレンジしても、全て成功を収めていますし、もう20年近く起業家として成功し続けています。そして、今ではビジネス戦略構築のコーチとして、彼から学んだ数千人以上の起業家も結果を出しています。これこそが、、実証された”セオリー”の力です。

あなたはどうでしょうか?もし売れた商品やサービスがあるなら、そのセオリーをしっかりと分析して記録していますか?まだ分析したことがないのであれば、今すぐにでも取り組むべきです。また、もしまだうまくいったものがないなら、、ビジネスやマーケティングについてのセオリーを、一度しっかりと学んでみてはいかがでしょうか?